5時間遊んで、デジタルデラックスを予約した。──冒険家エリオットの千年物語 体験版の正直な感想

新作の体験

ゼルダの伝説・神々のトライフォースが好きです。

見下ろし型のフィールドを歩いて、謎を解いて、ダンジョンを攻略していく。スーパーファミコン時代のあの感触を、今でもゲームに求めています。

スクウェア・エニックスの完全新作アクションRPG『冒険家エリオットの千年物語』の体験版(PS5版)を5時間遊んで、行けるところをすべて回り切りました。そこで感じたのは、ひとつの確信でした。

これは、豪華にした神々のトライフォースだ。

2026年6月18日の発売を前に、体験版の正直な感想をお伝えします。

SFC世代のアクションRPGが、HD-2Dで戻ってきた

本作はHD-2Dシリーズ初の完全新作アクションRPGです。見下ろし型のフィールドとダンジョン、リアルタイムの戦闘、装備品の強化——スーパーファミコン時代のアクションRPGが好きな世代には、この設計だけで刺さります。

そこにHD-2Dのグラフィックが乗る。オクトパストラベラーやドラゴンクエストI HD-2Dリメイクで磨かれてきたあの質感——ドット絵のキャラクターが、光と影の美しい世界で動く——が、今度はオリジナルIPとして動いています。「懐かしい」と「美しい」が同時に来る感覚は、このシリーズだけのものです。

私は最先端のAAAタイトルのような作品が好きです。でも、たまにはこういう作品を遊びたくなる。エリオットはまさにそんなタイトルでした。

前の体験版より良くなっていた

今回の体験版(Debut Demo)を遊ぶ前に、数ヶ月前にSwitch 2版の先行体験版(Prologue Demo)も遊んでいました。比較できる立場から言うと、今回は明らかに遊びやすくなっています。

気になっていたのが地図の操作です。Prologue Demoでは地図を開くのに複数回ボタンを押す必要がありました。Debut Demoでは1ボタンで開けるように改善されていました。

フィールド移動中に何度も地図を開く操作です。快適さの差は大きい。プレイヤーのフィードバックをきちんと拾ってくれている姿勢が伝わってきて、制作側への信頼感につながりました。

ひとり旅のはずが、ふたり旅の気分になる

エリオットの旅のパートナーはヒューリア姫です。設定の都合上、姫は直接同行できません。ですが冒険中、遠距離会話の魔法でエリオットに頻繁に話しかけてきます。

ダンジョンの中でも、謎を見つけたときも、ちょくちょく声をかけてくれる。ひとり旅のはずなのに、気づくとふたり旅の気分になっています。

ドラゴンクエストI HD-2Dリメイクで、旅の途中からローラ姫と一緒に旅をすることができましたが、あの感覚に近い。長い旅の孤独をさりげなく和らげてくれる、好きな設計です。

ひとつ気がかりなのは、あらすじの描写を見るかぎり、ヒューリア姫は序盤で離脱してしまう可能性があることです。そうなると少し寂しい。これは製品版で確かめるしかありません。

レベルアップなし。魔石と装備で作る、自分だけのビルド

本作にはレベルアップという概念がありません。強くなるには装備品を揃え、魔石を組み合わせます。

魔石は、敵から素材を集めてガチャ形式で入手します。装備する魔石によってエリオットの戦闘スタイルが変化し、自分好みのビルドを組み上げる楽しさがあります。

体験版の段階でも「別のビルドも試したい」と思わせる奥行きがありました。製品版で装備と魔石の種類が増えたとき、どこまで広がるのか——そこが今から楽しみです。

レベルアップではなく装備と魔石で強さを作るという設計は、成長の方向をプレイヤーに委ねている感じがします。RPGの成長システムとして、個人的にとても好みです。

気になった点も、正直に

良いことだけ書くのもフェアではないので、正直に書きます。

回復手段が少なめに感じました。ハード難易度でプレイしていたこともあるかもしれませんが、ダンジョン中盤で回復アイテムが底をつきそうになる場面がありました。難易度設定次第で変わるかもしれませんが、製品版でも同じ傾向なら少し調整してほしいところです。

ファストトラベルの仕様が少し気になりました。ダンジョン内のどこからでも入り口のファストトラベルポイントには飛べます。ところが、そこからダンジョン外の街や拠点に直接飛ぶことはできません。入り口まで戻ってから改めて操作が必要です。入り口に戻れるなら、そのまま外にも飛べると快適さが増すと思いました。

これは、豪華にした神々のトライフォースだ。
キャラクター、システム、グラフィック、シナリオ——すべてが私の好みの方向を向いている。
人によってはパクりに見えるかもしれないが、現代風にうまく昇華されています。

デジタルデラックス版を予約した理由

体験版を5時間遊んで行けるところを全て回り切り、その日のうちにデジタルデラックス版(¥8,580)を予約しました。

DX版を選んだのは、インゲームアイテムが付いてくるからです。サントラやアートブックより、実際のゲームプレイに使えるものが付いてくる方が好みです。

それと、スクウェア・エニックスへの応援の気持ちもあります。HD-2Dという独自の表現を磨き続け、「完全新作のアクションRPG」として勝負をかけてきた。その挑戦を支持したいという気持ちです。

製品版で楽しみにしていること

今回の体験版では、妖精フェイは「声だけ」の登場でした。Prologue Demoでは操作できていたキャラクターが、今回はまだ姿を見せていません。

製品版では、フェイとの本格的な冒険が始まるはずです。ヒューリア姫と、フェイと——ふたりのパートナーキャラクターがどう絡んでいくのか。そこが最も楽しみにしている部分です。

装備と魔石の種類も、製品版ではさらに増えるはずです。体験版で感じたビルド構築の楽しさが、より大きな規模で広がることを期待しています。

量より質に方針転換したスクウェア・エニックスの完全新規IPです。体験版を遊んだ限りではとても面白い。作品とスクウェア・エニックスに期待しています。

6月18日の発売まで、あと少し。


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